企業内キャリア相談室、キャリア開発研修、管理職向け面談研修、女性活躍推進、メンタルヘルス予防などを検討するときに出てくる用語を、実務で使いやすい形に整理しました。
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単語だけを覚えるよりも、「どの課題のときに、どの言葉を使うのか」を整理すると、社内説明やサービス検討がしやすくなります。ここでは、HPやLPで詳しく扱いきれない関連キーワードも含めて、企業の人事・労務担当者が押さえておきたい基礎知識をまとめています。
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用語早見表
辞書的に確認したい場合は、この表から見てください。意味だけでなく、社内でどんな場面に関係する言葉かも合わせて整理しています。
| 用語 | 意味 | 社内で使う場面 |
|---|---|---|
| キャリアコンサルティング / キャリアカウンセリング / キャリア相談 | 仕事上の役割や能力開発だけでなく、ライフイベントや生活とのバランスも含めて、本人が納得して働き方を選べるよう支援する対話です。 | 社外キャリアコンサルティング、企業内キャリア相談室、セルフ・キャリアドック、キャリア面談、若手・女性・ベテラン層の働き方支援で使います。 |
| キャリアコンサルタント | キャリア形成や職業生活設計について相談・助言を行う国家資格者です。 | キャリア相談、社内相談室、セルフ・キャリアドック、外部相談窓口の専門性を説明するときに使います。 |
| 1級キャリアコンサルティング技能士 | キャリアコンサルティング技能検定の上位資格です。個別支援だけでなく、組織への施策設計や指導も担う高度専門資格です。 | 専門家紹介、相談室運用、キャリア面談研修、社内カウンセラー育成、事例をもとに行うスーパーバイズの説明で使います。 |
| 公認心理師 | 心理支援を担う国家資格です。職場ではメンタルヘルス予防、相談体制づくり、心理的支援の専門性と関係します。 | メンタルヘルス予防、復職支援、相談窓口、ストレスチェック後の職場改善、専門家紹介で使います。 |
| 社外キャリアコンサルティング | 社内評価や人事権限から距離を置いた外部専門家が、従業員のキャリア相談を担う方法です。 | 本音を話しにくい組織、管理職に相談しづらいテーマ、相談窓口の利用率を高めたい場合に検討します。 |
| キャリアコンサルティング 業務委託 / 外部委託 | キャリア相談や面談を、社外のキャリアコンサルタントへ委託する方法です。 | 社内に専門家がいない場合、守秘性を高めたい場合、従業員が本音を話しやすい窓口を作りたい場合に使います。 |
| 企業内キャリア相談室 | 従業員がキャリアや職場での悩みを、専門家に相談できる社内インフラです。 | 離職防止、メンタルヘルス予防、キャリア自律支援、女性活躍、ベテラン層支援を横断して扱うときに使います。 |
| 社内相談窓口 | 従業員が悩みや不安を相談できる窓口です。ハラスメント窓口、メンタルヘルス相談、キャリア相談など目的別に設計します。 | 相談体制整備、外部委託、守秘性、相談傾向レポート、職場改善につなげるときに使います。 |
| 相談窓口 業務委託 | 相談窓口の運用を、外部カウンセラーやキャリアコンサルタントへ委託する形です。 | 守秘性の確保、専門家の確保、予約運用、相談傾向レポート、社内担当者の負荷軽減が必要なときに使います。 |
| 守秘性 / 守秘義務 | 相談内容が本人の同意なく人事評価や上司に伝わらないようにする考え方です。 | 相談窓口の利用率を高める、従業員が安心して話せる場を作る、報告範囲を決めるときに使います。 |
| 相談傾向レポート | 個人が特定されない形で、相談テーマや組織課題の傾向を整理した報告です。 | 人事施策、管理職研修、職場改善、相談室運用の見直しに活用します。 |
| スーパーバイズ | 相談対応者が専門家から助言を受け、面談品質や対応方針を高める仕組みです。 | 社内カウンセラー育成、相談室運用、相談対応の品質管理、難しいケースへの対応で使います。 |
| セルフ・キャリアドック | キャリア研修と個別面談を組み合わせ、従業員のキャリア自律と組織の人材活用をつなげる仕組みです。 | 若手定着、ミドル・シニア活躍、女性管理職候補育成、リスキリング後の行動設計で使います。 |
| キャリア自律 | 会社任せではなく、本人が自分の経験、強み、価値観を理解し、今後の働き方や学び方を主体的に考える状態です。 | キャリア開発研修、セルフ・キャリアドック、リスキリング、管理職面談、若手定着で使います。 |
| キャリア面談 | 本人の経験、強み、今後の役割、希望を対話で整理し、次の行動につなげる面談です。 | 1on1、評価面談とは別の育成面談、管理職向け面談研修、人材配置の納得感づくりで使います。 |
| メンタルヘルス予防 | 不調が深刻化する前に、相談導線、職場改善、ラインケア、セルフケアを整える考え方です。 | 高ストレス職場対応、休職予防、管理職研修、社内相談窓口設計、健康経営の文脈で使います。 |
| ストレスチェック | 従業員のストレス状態を把握する制度です。結果を出すだけでなく、職場改善や早期相談につなげることが重要です。 | 高ストレス職場対応、ラインケア、健康経営、メンタルヘルス予防、相談窓口設計で使います。 |
| 高ストレス職場対応 | ストレスチェックなどでリスクが見えた職場に対し、原因整理と改善策を検討する取り組みです。 | 職場改善、管理職支援、ラインケア研修、相談窓口の活用、復職支援の前段で使います。 |
| ラインケア | 上司や管理職が部下の変化に気づき、必要に応じて相談や職場改善につなげる取り組みです。 | 管理職研修、メンタルヘルス予防、パワハラ予防、高ストレス職場対応で使います。 |
| セルフケア | 従業員本人がストレスや不調の兆候に気づき、早めに対処したり相談したりする取り組みです。 | セルフケア研修、メンタルヘルス予防、キャリア相談、休職予防で使います。 |
| 復職支援 | 休職後に無理なく職場へ戻れるよう、本人、上司、人事、専門家で段階的に支える取り組みです。 | メンタルヘルス対策、相談窓口、ラインケア、職場改善と組み合わせて使います。 |
| 心理的安全性 | 意見、質問、不安、失敗を伝えても不利益を受けにくいと感じられる職場の状態です。 | 1on1、管理職研修、ハラスメント予防、インクルージョン、職場風土改善で使います。 |
| 離職防止 | 従業員が辞める前の不満や不安を早期に捉え、職場環境やキャリア支援で定着につなげる取り組みです。 | 若手社員の定着、オンボーディング、キャリア面談、上司の関わり方改善、エンゲージメント向上で使います。 |
| オンボーディング | 入社後に職場へなじみ、役割理解や人間関係づくりを進めるための受け入れ支援です。 | 若手社員の離職防止、新入社員研修、1on1、キャリア相談、配属後フォローで使います。 |
| パワハラ予防 | ハラスメント発生後の対応だけでなく、日常のコミュニケーションやマネジメントを見直して未然防止する取り組みです。 | 管理職研修、ラインケア、相談窓口整備、職場風土改善、1on1の質向上で使います。 |
| 健康経営 | 従業員の健康を経営課題として捉え、生産性や組織活性化につなげる考え方です。 | メンタルヘルス予防、ストレスチェック、従業員満足度調査、相談体制の整備と合わせて使います。 |
| 従業員満足度調査 | 職場環境、上司との関係、仕事への納得感などを把握する調査です。 | エンゲージメント向上、職場改善、管理職研修テーマの抽出、相談窓口設計の根拠づくりで使います。 |
| エンゲージメント向上 | 従業員が仕事や組織に前向きに関わる状態を高める取り組みです。 | キャリア支援、管理職の対話力向上、1on1、組織開発、離職防止施策と合わせて使います。 |
| 管理職研修 | 管理職に必要なマネジメント、面談、育成、職場改善の力を高める研修です。 | キャリア面談、1on1、ハラスメント予防、メンタルヘルス予防、女性管理職候補育成で使います。 |
| マネジメント研修 | 業務管理だけでなく、部下育成、目標設定、フィードバック、チームづくりを扱う研修です。 | 管理職候補育成、管理職研修、1on1、面談スキル、心理的安全性の向上で使います。 |
| 管理職候補 | 将来管理職を担う可能性がある社員です。本人の意欲だけでなく、経験付与、上司の期待形成、支援体制が重要です。 | 女性管理職候補育成、次世代リーダー育成、キャリア面談、マネジメント研修で使います。 |
| 面談スキル | 相手の話を聞き、問いを立て、次の行動に接続するための対話技術です。 | 管理職向けキャリア面談研修、1on1研修、2way面談、部下育成、離職防止で使います。 |
| 傾聴 | 相手の話を遮らず、背景や感情も含めて理解しようとする聞き方です。 | キャリア面談、1on1、相談窓口、管理職研修、メンタルヘルス予防で使います。 |
| フィードバック | 行動や成果について、相手の成長につながる形で事実と期待を伝えることです。 | 管理職研修、面談スキル、1on1、評価面談、キャリア開発で使います。 |
| 1on1研修 | 上司と部下の定期対話を、雑談や進捗確認だけで終わらせず、成長支援につなげる研修です。 | 管理職研修、面談スキル向上、若手定着、キャリア自律支援で使います。 |
| 2way面談 | 上司から一方的に伝えるのではなく、上司と部下が双方向で話す面談です。 | 評価面談の納得感向上、キャリア面談、管理職研修、コミュニケーション研修で使います。 |
| コーチング | 対話を通じて相手の思考や行動を引き出し、目標達成や自己実現を促すコミュニケーション術です。 | 管理職の部下育成、1on1研修、キャリア面談、リーダー育成、コミュニケーション研修で使います。 |
| コミュニケーション研修 | 職場での伝え方、聞き方、フィードバック、合意形成を扱う研修です。 | 管理職研修、チームビルディング、ハラスメント予防、面談スキル向上で使います。 |
| 女性活躍推進 | 女性社員が継続的に力を発揮し、管理職候補として育つ環境を整える取り組みです。 | 女性管理職候補育成、管理職研修、メンター制度、両立支援、DEI推進で使います。 |
| 両立支援 | 育児、介護、治療などと仕事を両立しながら、キャリア形成を続けられるようにする支援です。 | 女性活躍、復職支援、管理職候補育成、エクイティ、職場風土改善で使います。 |
| メンター制度 | 経験者が若手や候補者の相談相手となり、キャリア形成や職場適応を支える仕組みです。 | 女性管理職候補育成、若手定着、管理職候補支援、キャリア相談で使います。 |
| ロールモデル | 今後の働き方や役割を考えるときに参考になる身近な先行事例です。 | 女性活躍、若手育成、管理職候補育成、キャリア自律支援で使います。 |
| 女性キャリアサポート | ライフイベントや職場期待の変化を踏まえ、女性社員のキャリア形成を支援する取り組みです。 | 女性活躍推進、管理職候補育成、復職支援、キャリア面談で使います。 |
| ダイバーシティ / ダイバーシティー | 多様性のことです。性別、年齢、国籍、雇用形態、育児・介護、価値観、経験など、従業員の違いを組織の前提として捉える考え方です。 | 女性活躍、ベテラン層支援、シニア支援、多様性推進、ダイバーシティ研修で使います。 |
| インクルージョン | 包摂のことです。多様な人がいるだけでなく、安心して意見を出せる、意思決定に参加できる、力を発揮できる状態をつくることです。 | 管理職研修、1on1、職場風土改善、心理的安全性、女性管理職候補育成で使います。 |
| エクイティ | 公平性のことです。全員に同じ対応をするだけでなく、置かれた状況や障壁に応じて、必要な支援や機会を整える考え方です。 | 育児・介護との両立支援、復職支援、管理職候補育成、評価・配置の見直しで使います。 |
| DEI | Diversity, Equity & Inclusionの略で、多様性・公平性・包摂をまとめた言葉です。採用だけでなく、育成、配置、評価、管理職支援まで見直す観点です。 | 女性活躍、ダイバーシティ研修、管理職研修、職場風土改善、組織開発で使います。 |
| 女性管理職 | 女性社員が管理職として役割を担うこと、またその候補者を育成するテーマです。 | 候補者育成、上司支援、スポンサーシップ、管理職候補研修、両立不安の整理で使います。 |
| ベテラン研修 / シニア支援 | 経験豊富な社員が、今後の役割や貢献の仕方を再設計するための支援です。 | 定年延長、再雇用、後進育成、キャリアプラン再設計、モチベーション向上で使います。 |
| リスキリング | 今後必要になる知識やスキルを学び直し、新しい役割や仕事に活かす取り組みです。 | DX人材育成、キャリア自律、配置転換、管理職候補育成、学習後の実践設計で使います。 |
| キャリアプラン | 今後どのような経験を積み、どの役割や働き方を目指すかを整理した見通しです。 | キャリア面談、自己理解、ベテラン層支援、若手育成、管理職候補育成で使います。 |
| Will・Can・Must | 本人のやりたいこと、できること、組織から求められることを整理するキャリア面談の基本フレームです。 | キャリア開発研修、自己理解、管理職面談、1on1、リスキリング後の行動設計で使います。 |
| アンラーン | これまでの成功体験や固定観念をいったん見直し、新しい行動を取り入れることです。 | 管理職の変化対応、ベテラン層支援、リスキリング、組織変革で使います。 |
| プロティアンキャリア | 環境変化に合わせて、自分らしいキャリアを主体的に作っていく考え方です。 | キャリア自律研修、若手育成、ミドル層支援、キャリアプラン設計で使います。 |
| プランド・ハプンスタンス | 偶然の出来事をキャリアの機会として活かす考え方です。 | 自己理解、キャリア研修、若手社員の経験整理、異動や転機の意味づけで使います。 |
| 自己理解 | 自分の強み、価値観、興味、経験から見える特徴を整理することです。 | キャリア面談、キャリア開発研修、リスキリング、女性キャリアサポートで使います。 |
| ヒューマンスキル | 対人関係、コミュニケーション、協働、リーダーシップなど、人と関わる力です。 | 管理職研修、コミュニケーション研修、面談スキル、チーム開発で使います。 |
相談・キャリア支援に関するキーワード
企業内でキャリア支援を整えるときは、「相談」と「評価」を分ける設計が重要です。社内の人事制度と、外部専門家による相談機能をどう組み合わせるかで、利用しやすさが変わります。
キャリアカウンセリング
従業員が今後の働き方、職場での悩み、強み、将来の選択肢を整理するための対話です。メンタル不調の相談だけでなく、異動、昇進、育児・介護との両立、定年後の働き方など、幅広いテーマを扱います。
キャリアコンサルティング
国家資格であるキャリアコンサルタントによる、職業選択・職業生活設計・能力開発に関する相談支援です。企業内では、セルフ・キャリアドックやキャリア面談、社内相談室の一部として設計されます。
社外キャリアコンサルティング
社内評価や人事権限から距離を置いた外部専門家が相談を担う方法です。従業員が安心して本音を話しやすく、個人が特定されない傾向分析を会社へ返すことで、制度改善にもつなげやすくなります。
相談窓口 業務委託
社内だけで相談体制を運用するのではなく、外部カウンセラーやキャリアコンサルタントに窓口運用を委託する形です。守秘設計、予約方法、報告範囲、緊急時対応をあらかじめ決めることが重要です。
セルフ・キャリアドック
キャリア研修と個別面談を組み合わせ、従業員のキャリア自律と組織の人材活用をつなげる仕組みです。単発研修ではなく、面談後に次の経験や上司との対話へ接続する設計が効果を左右します。
キャリアサポート / キャリア支援
キャリア相談、研修、面談、制度設計、管理職支援などを含む広い言葉です。採用・定着・育成・女性活躍・シニア活躍など、人事施策全体と接続して考えると設計しやすくなります。
関連: 社外キャリアコンサルティングを業務委託するには / セルフ・キャリアドックとは / 企業内キャリア相談室の立ち上げ・運用支援
メンタルヘルス・組織状態に関するキーワード
キャリアの悩みとメンタル不調は切り離せないことがあります。予防の段階で相談導線を用意し、ストレスチェックや職場改善、ラインケアと連動させることが大切です。
| メンタルヘルス予防 | 不調が表面化してから対応するのではなく、セルフケア研修、ラインケア研修、相談窓口、復職支援を通じて早期相談につなげる考え方です。 |
|---|---|
| 離職防止 | 待遇改善だけでなく、上司との関係、成長実感、キャリア不安、職場環境を総合的に見る必要があります。若手、女性管理職候補、ベテラン層では打ち手が異なります。 |
| パワハラ予防 | 管理職のコミュニケーション、面談スキル、組織風土を整え、問題化する前に相談できる導線を作ることが重要です。 |
| 健康経営 | 従業員の健康保持・増進を経営課題として捉える考え方です。キャリア支援やメンタルヘルス予防と組み合わせると、働き続けやすい環境づくりにつながります。 |
| ストレスチェック | 結果を出して終わりにせず、高ストレス職場への対応、ラインケア、相談室活用、職場改善の議論に接続することが実務上のポイントです。 |
| 従業員満足度調査 / エンゲージメント向上 | 組織状態を測る調査と、キャリア面談・相談窓口・研修を連動させることで、数字の把握だけでなく改善行動につなげやすくなります。 |
管理職研修・面談に関するキーワード
管理職が担うキャリア面談は、本人の希望を聞くだけではありません。組織の期待、次に任せたい経験、本人の強みや不安をつなぎ、行動につながる対話にする必要があります。
キャリア開発 / キャリア形成
従業員が経験を積みながら能力や役割を広げていく過程です。会社側は、研修、配置、上司の関わり、相談の場を組み合わせて支援します。
管理職研修 / マネジメント研修
評価や業務管理だけでなく、部下の成長支援、面談、フィードバック、心理的安全性、ハラスメント予防まで扱う研修です。
1on1研修
上司と部下の定期的な対話を機能させるための研修です。キャリア面談研修と近い領域ですが、目的や扱うテーマを整理して設計する必要があります。
2way面談
上司が一方的に伝えるだけでなく、部下の考えや不安を引き出し、相互に確認しながら進める面談です。管理職の質問力・傾聴力が問われます。
コーチング / コミュニケーション研修
本人の考えを引き出す質問、承認、フィードバックを学ぶ領域です。キャリア面談では、コーチング的な関わりと、組織として伝えるべき期待の両方が必要です。
ヒューマンスキル
対人理解、コミュニケーション、リーダーシップ、協働など、人と関わる仕事で求められる基礎的な力です。管理職候補や若手育成でも重要になります。
女性活躍・多様性推進に関するキーワード
女性活躍やDEIは、女性だけを対象にした研修で完結しません。ダイバーシティ、インクルージョン、エクイティの違いを整理したうえで、候補者本人の支援、上司の理解、制度運用、職場風土の見直しを合わせて考える必要があります。
| 女性活躍推進 / 女性活躍支援 | 女性社員が能力を発揮し、管理職候補として育つための研修、面談、メンター制度、上司向け支援を含む取り組みです。 |
|---|---|
| 女性キャリアサポート | ライフイベント、管理職への不安、ロールモデル不足、両立支援など、女性のキャリア形成で起こりやすいテーマを扱います。 |
| 女性管理職 / 管理職候補 | 候補者の意欲だけでなく、期待の伝え方、業務アサイン、上司の支援、組織内の前提を整えることが重要です。 |
| ダイバーシティ / ダイバーシティー | 多様性のことです。性別、年齢、国籍、雇用形態、育児・介護、価値観、経験などの違いを、特別扱いではなく組織運営の前提として捉えます。 |
| インクルージョン | 包摂のことです。多様な人を採用するだけではなく、会議で意見を言える、重要な経験を任される、意思決定に参加できる状態をつくることです。 |
| エクイティ | 公平性のことです。全員に同じ研修や機会を配るだけでなく、本人が置かれている状況や障壁に合わせて、必要な支援や経験を設計します。 |
| DEI | Diversity, Equity & Inclusionの略です。多様性・公平性・包摂を、採用、配置、育成、評価、管理職の関わり方まで含めて見直す考え方です。 |
| ダイバーシティ研修 / 成功事例 | 言葉の理解で終わらせず、管理職の行動変化、候補者への経験付与、相談導線の整備までつなげると実務に落とし込みやすくなります。 |
リスキリング・キャリア自律に関するキーワード
学習機会を用意するだけでは、行動変容にはつながりません。本人が何を変え、どの経験で試し、上司がどう支援するかまで設計することが必要です。
リスキリング
新しい役割や事業環境に対応するために、必要な知識・スキルを学び直すことです。受講後の実践機会がないと、研修で終わりやすくなります。
アンラーン
過去の成功体験や慣れたやり方を一度見直し、新しい前提で行動することです。ベテラン層や管理職の変化支援でも重要になります。
プロティアンキャリア
組織任せではなく、本人が価値観や環境変化に合わせて主体的にキャリアを形成していく考え方です。
プランド・ハプンスタンス
偶然の出来事をキャリア形成の機会として活かす考え方です。計画通りに進めるだけでなく、経験から意味を見いだす対話が役立ちます。
自己理解
自分の強み、価値観、関心、働き方の希望を整理することです。Will・Can・Mustやキャリア面談シートと組み合わせると、次の行動に落とし込みやすくなります。
ベテラン研修 / シニア支援
経験を棚卸しし、今後の貢献領域や役割を再定義する支援です。モチベーションだけでなく、任せ方、期待の伝え方、後進支援との接続が重要です。
関連: リスキリングをやりっぱなしにしないキャリア自律支援 / Will・Can・Mustとは / ベテラン・シニア層のキャリア開発研修
実務での組み合わせ方
キーワードは単独で使うより、課題ごとに組み合わせると施策に落とし込みやすくなります。
| 課題 | 組み合わせるキーワード | 設計の考え方 |
|---|---|---|
| 若手の離職防止 | キャリア面談、1on1、相談窓口、エンゲージメント向上 | 配属後の不安や成長実感の不足を早期に拾い、上司との対話と外部相談を併用します。 |
| 管理職の面談力向上 | 管理職研修、面談スキル、コーチング、2way面談 | 評価面談とキャリア面談の違いを整理し、部下の本音を引き出す練習を組み込みます。 |
| 女性管理職候補の育成 | 女性活躍推進、管理職候補、DEI、メンター制度 | 候補者本人の不安だけでなく、上司の期待形成と経験付与を同時に設計します。 |
| 高ストレス職場の改善 | ストレスチェック、ラインケア、メンタルヘルス予防、相談窓口 | 結果の把握だけで終わらせず、職場改善と早期相談導線をつくります。 |
| リスキリングの定着 | リスキリング、アンラーン、自己理解、キャリア自律 | 学んだ内容をどの業務で試すか、上司がどう支援するかまで決めます。 |
